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もしも阿蘇山が大噴火していなかったら?今の暮らしはどう変わるのか

阿蘇山は今までに何度も何度も噴火を繰り返していますが、特に大規模な噴火を過去に4回起こしています。もちろん今でも火山活動は続いており、その様子はカルデラの火口から覗くことが可能です。

約9万年前に起きた大噴火のときは火山灰が何と北海道にまで達したとか。この噴火により周辺の地形はガラリと大きく変わりました。

もしも阿蘇山が今までに大噴火を起こしていなかったら、いったいどのような世界が今わたしたちの目の前に広がっているのでしょうか。ちょっと気になりませんか?

「もしも阿蘇山が大噴火していなかったら」について今回は踏み込んでみましょう。

観光地として有名な高千穂峡が存在しない

高千穂は数々の神様が降臨した地として有名ですね。有名な観光地の1つに高千穂峡と呼ばれる場所があるのをご存知でしょうか。

7kmにも及ぶ峡谷、日本滝百選の1つである真名井の滝による荘厳な景色を堪能できる場所です。この高千穂峡、実は阿蘇山の大噴火の影響でできた地なのです。

高千穂峡

高千穂峡に行くとまず目に入るのが柱上になった不思議な形をしたたくさんの岩たち。崖の側面の岩はどこを見てもギザギザとしたきれいな形を保っています。

この柱状の岩は柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれているものです。約12万年前と9万年前に起きた阿蘇山の大噴火によって高千穂まで流れてきた火砕流が堆積して冷え固まったものです。

高さ80mから100m,長さ7kmほどの崖が阿蘇山の大噴火によってできたものとは驚きですね。ちなみに当時の大噴火が今の時代で起きたら死者が1,100万人近くも出ると言われていることからも噴火の規模がどれだけ大きなものであるかが窺えます。

もしも阿蘇山が大噴火していなかったら、心が現れるようなあのきれいな景色を堪能できる高千穂峡は存在しませんでした。

熊本のおいしい地下水が存在しない

熊本は水のほとんどを地下水でまかなっているとても珍しい地下水都市です。熊本のお水がおいしいと言われているのは地下水のおかげです。

この地下水も実は阿蘇山の噴火がなければ存在しなかったのです。今まで数回繰り返してきた阿蘇山の噴火によって熊本の地には大量の火砕流が降り積もりました。

この火砕流こそが熊本のおいしいお水を作る重要な働きをしています。雨水は地面にしみこんで少しずつろ過されて地下水となります。

火砕流が適度な隙間を持っているため雨水が非常に浸透しやすいのです。雨水が浸透しやすいということはつまり、地下水が作られやすいということです。

阿蘇山の大噴火による火砕流の堆積が私達が普段飲んでいるおいしいお水を作っていたんですね。

大津町の名産は「からいも」じゃくなる

からいもの名産地といえば阿蘇の麓にある大津町が有名です。からいもの生産が大津町で活発になったのも実は阿蘇山の噴火が関係しています。

からいも

からいもを栽培するには水はけの良い土が最適です。火山灰が堆積してできた土は非常に水はけが良いのでからいもの生産にぴったりなのです。

毎年11月に開催されるからいもフェスティバルも阿蘇山が噴火していなければもちろんありません。みんなでからいもを掘ってだご汁や焼き芋を食べる楽しみももしかしたらなかったのかもしれません。

まとめ

阿蘇山は時間を忘れて見とれるほどの雄大な自然を私達にいつも見せてくれます。しかし、時には火山らしく活発に活動することも。

ときおり阿蘇山の噴火がニュースになって人々の興味を集めていますね。噴火は確かに危険です。

しかし噴火があったからこその恩恵を忘れてはいけません。当たり前のように観光地となっている高千穂峡も、水道をひねれば出てくるおいしいお水も、みんなでわいわい食べられるからいもも、すべてが阿蘇山の噴火のおかげで今私たちの側にあるのです。

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