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他県では出会えません。赤酒は熊本にしかないお酒って知っていましたか?

熊本県民なら誰しもが知っている赤酒。毎日のお料理に、お正月のお屠蘇にとあらゆる場面で使われています。

この赤酒、熊本県外ではほとんどお見かけしないってご存知ですか?実は赤酒って熊本の特産品だったんですね。

今回はこの赤酒のルーツについてお話していきます。

熊本の地酒、赤酒とは?

熊本ではスーパーでも当たり前のように売られている赤酒。いつから赤酒が飲まれるようになったのかは定かではありませんが平安時代には赤酒と同じ製法で作られた灰持酒(あくもちざけ)が製造されていたとの記録が残っています。

当時の衛生環境が今ほど良くなかったこともありお酒が酸化して味が落ちてしまうことがたびたびありました。それを防ぐためにお酒に火を入れて保存性を高める方法が一般的だったのですが、灰持酒は火ではなく灰を使うことでお酒の保存性を高めたのです。

灰は強いアルカリ性なので酸をうまく中和することで酸化を防いだのですね。ではなぜこの灰持酒は赤酒と呼ばれるようになったのでしょうか。

答えは簡単です。灰持酒は時間が経つと自然に赤色を帯びてくることから赤酒と呼ばれるようになったのです。

この赤酒ですが加藤清正が朝鮮出兵から日本へ戻る際に持ち帰ったのではという話もあります。他にも加藤清正は朝鮮飴やセロリを定着させた人でもあります。

朝鮮飴も熊本のお土産として有名ですよね。加藤清正が関わっている食べ物や飲み物は熊本名物として残りやすいのかもしれません。

江戸時代になると赤酒は熊本で最も飲用されているお酒へとなりました。むしろ、赤酒以外のお酒を作ることすら禁止されていた、と言ったほうが良いのかもしれません。

赤酒は灰を入れているため日持ちがとても良いのですが、他のお酒は熊本の気候ではすぐに酸化してダメになってしまうのですね。お酒を腐らせるなんてもったいない、だったら日持ちする赤酒を飲もうじゃないか、ということで赤酒以外のお酒を作らないようにしたのです。

熊本だけ?お屠蘇に日本酒を使わない文化

日本全国、あらゆる地域でお正月になると飲まれるお屠蘇。スーパーで屠蘇散を買って6時間ほど日本酒やみりんに漬けこんだらできあがりです。

何種類もの生薬を使っているためちょっとツンとするようなピリっとするような香りが特徴的ですよね。一般的には日本酒が使われているお屠蘇。

熊本ではもちろんお屠蘇には日本酒ではなく赤酒を使います。他県の人からすると赤酒って何?という状態なので、県外に住んでいる熊本出身の方がお正月に赤酒を探そうとするとなかなか見つからずに苦労したという話が多々あります。

お正月は赤酒というイメージを持っているのは残念ながらどうやら熊本県民だけのようです。

赤酒の活躍はお正月だけじゃない。毎日使える赤酒の凄さ

赤酒をお正月にしか使わないなんてもったいない。料理を生業とする人も絶賛するほど赤酒にはすごい力が秘められているんですよ。

魚料理に使えば臭みがきれいに取れます。しかも身がきゅっと固くならないので煮込み料理にも最適です。

お肉やお魚を煮込むときにお酒を使うことが多いと思うのですが煮込んでいるうちに身がどんどん固くなってしまいますよね。赤酒を使えば固くならないのでやわらかい食感のまま素材を味わえるのです。

また、テリを出したい料理にも赤酒はピッタリです。通常の料理酒を使ったよりもテリが良く出る上に料理が冷めてもテリがなくなりません。

赤酒独特の香りもまた好まれて使われます。県外に住んでいる赤酒の魅力に気づいた料理人は、わざわざお取り寄せをして赤酒を使っているそうです。

料理人すらも惹きつけるほどの赤酒の良さは、ぜひ普段のご家庭でも味わっていただきたいものです。

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